釣りを始めるならキス釣りから始めてみてはいかかでしょうか?
「釣りってなんだか難しそう」「かんたんな釣りから始めてみたい」と思っている方へ
キスは初心者でもかんたんに釣れて、食べてもおいしい人気の魚です。
この記事では、キス釣りが初心者の方におすすめな理由や釣り具について
釣るためのコツを紹介していきますので、最後まで読んでみてください。
読み終わるころには、キス釣りをすぐに始めることができると思います。
キス釣りが初心者におすすめな理由
初心者におすすめな理由は、ほかの釣りに比べてキス釣りの難易度が低いことです。
キス釣りは投げ釣りなので、基本的には投げて待つだけの比較的かんたんな釣りといえます。
難しい釣りを例に挙げれば、ルアー釣りやジギング、磯のふかせ釣りなどがあります。
これらの釣りは、魚の動きや水中で何が起きているのかなど、海の状況を予測したり、細かく把握しながら釣りをしています。
知識や技術、たくさんの経験が必要になるので難しい釣りといえますし、一日釣りをしても、なにも釣れないなんてこと多々あります。
それに比べ、キス釣りは最低限の知識と技術があれば、釣ることは難しくありません。
仕掛けは市販のものをセットして、釣りの基本、竿の振り方が分かっていれば、すぐに始めることができます。
釣りの流れもかんたんで、
- エサを付ける
- 仕掛けを投げる
- ラインふけ(たるみ)を取る
- 少し待つ(1~5分)
- アタリがなければ少しサビく(竿を立てたり、リールを巻いて仕掛けを動かす)
- アタリがあるまで4と5を繰り返す
- アタリがあった5場合は、5秒ほど待ってから回収して1.に戻る
- アタリがない場合、回収して1.に戻る
基本的にはこれの繰り返しになります。
キス釣りは基本ができていれば、とてもかんたんな釣りです。
これが初心者にキス釣りをおすすめする理由なります。
どんな釣り方があるの?
キス釣りは多く分けて2つの釣り方があります。
- ちょい投げ
- 遠投釣り
ちょい投げ
ちょい投げ釣りはその名の通り、「ちょいと投げる」釣りのことをいいます。
飛距離は0~30m程度の距離を中心に仕掛けを投げるので、初心者の方でもかんたんに釣りをすることができます。
また、堤防の上など足場が安定している場所からの釣りがメインなので、初心者におすすめの釣り方です。
遠投釣り
遠投釣りは、砂浜などの手前側が浅くなっている場所から、遠くに投げて深場から浅瀬まで広く探る釣り方です。
飛距離を出すことは、釣りにおいて有利に働くので釣れる確率を上げてくれます。
ですが、遠くへ投げるには技術と経験が必要になるので、初心者の方には難しい釣り方といえるかもしれません。
釣りを始めるために必要な道具は6つ
釣りを始めるにあたって必要になってくる道具を紹介します。
釣りを始めるために揃える道具は次の6つ
- リール
- 竿(ロッド)
- 仕掛け
- 糸(ライン)
- オモリ
- エサ
1つずつ解説していきましょう。
リール
リールは、あらかじめ巻いておいた糸(ライン)を、仕掛けを投げるときに放出することで遠くへ飛ばしたり、
放出したラインを巻き取ったりする道具のことをいいます。
投げ釣りをメインとするキス釣りには必要不可欠な道具なので、必ず準備するようにしましょう。
リールの大きさは、
ちょい投げなら番手(リールの大きさのこと)2500~4000位が目安です。
砂浜からの遠投なら、遠投用のリールをする選ぶと良いでしょう。
釣り竿(ロッド)
キス釣りの釣り竿(ロッド)はリールが付けられるリール竿を選びましょう。
ロッドは、短いほど扱いやすく飛距離が出にくくなり、長ければ長いほど飛距離が出やすく扱いづらくなります。
初心者の方は短いロッドから、始めてみることをおすすめします。
おすすめの長さは、
ちょい投げの場合であれば、2~3m程度の長さのロッドを選ぶと良いでしょう。
遠投の場合は、遠投用のロッドの4m以下の長さを選ぶと使いやすいです。
仕掛け
キス釣りの基本的な仕掛けは、テンビンを使った2~3本針が付いた仕掛けが多いです。
テンビンは、仕掛けが絡まらないようにするために使用します。
キス釣りの上級者は6~8本針、多い方で自作の10本針を超える仕掛けを使っている方もいます。
針の数が多くなると仕掛けの長さが長くなるので、仕掛けが絡まりやすく扱いづらくなります。
初心者の方におすすめしている「ちょい投げ」では、短いロッドを使うことが多いため、仕掛けも短いほうが扱いやすく2~3本針の仕掛けをおすすめします。
遠投のロッドのような長いロッドを使うのであれば、4~5本の仕掛けを使ってみるのも良いでしょう。
糸(ライン)
キスは引きが強い魚ではないのであまり太いラインを使う必要がありません。
むしろ、細い糸を使うことで飛距離を伸ばし、少しでも遠くへ飛ばす方が釣果に繋がりやすくなります。
ちょい投げであれば、ナイロンラインでは1~1.5号のくらいの太さがあれば十分です。
遠投は、ナイロンラインの1.5号あたりの太さを選んでおくと良いと思います。
さらに遠投の場合は、投げるときにラインに負荷がかかるので、
力糸と呼ばれるテーパーライン(徐々に太くなるライン)を
リールに巻いてあるライン(道糸)の先に結んでおきましょう。
力糸がないと投げるときの遠心力にラインが耐えきれず切れてしまいます。
力糸を使わないのであれば3~4号程度のラインを使うと良いでしょう。
ラインを太くすると、飛距離は落ちてしまうので注意してください。
オモリ
オモリは、仕掛けを投げるときや流れが速い場所での重しとしての役割があります。
重いものを使えば、より遠くへ飛び、流れに流されにくくなります。
軽いオモリは、オモリ自体が小さくなるので魚に見つかりづらくなり、警戒心を下げてくれます。
オモリの目安は、ちょい投げでは3~10号程度を使用すると良いでしょう。
遠投では、飛距離を出すために、重めの10~25号を目安に使ってみてください。
エサ
キス釣りの基本のエサは、イシゴカイ(ジャリメ)とアオイソメというゴカイの仲間になります。
エサは、針が隠れるくらいの大きさに付けるのがおすすめです。
イシゴカイやアオイソメ以外にも、アミエビやアサリのむき身でも釣ることができます。
ゴカイ系のエサが苦手な方は使ってみてください。
釣れる時期・場所・時間は?
魚を釣るために大切になってくるのが時期・場所・時間です。
キスが釣るための知識として理解しておきましょう。
釣れる時期は6~11月
キスは基本的に一年中釣ることができる魚ではありますが、釣れやすいシーズンが存在します。
それは、6月の産卵時期から寒くなる前の11月頃です。
キスは6月ごろに産卵期を迎えるので、産卵するために接岸してきます。
産卵を終えた8月頃は、いったん沖に戻ってしまうので釣れにくくなってしまいますが、
9月には冬に向けてエサを食べにまた接岸し、11月頃まで釣ることができます。
12月から5月頃までは沖の方に行ってしまうので、陸から釣ることが難しくなります。
キスを釣るなら、6月頃から11月頃を狙ってみると良いでしょう。
釣れる場所は砂地の場所
キスは砂地を好む魚なので、砂浜や底が砂地の港などで良く釣れます。
反対に砂地でない場所でキスを釣るのが難しいといえます。
魚は自分に合った環境で生活をしているので、環境が違う場所では釣ることができなくなります。
キスの場合は、海底が砂地の場所での釣りをおすすめします。
釣れる時間は朝マズメ
魚が良く釣れる時間帯として、時合(じあい)というものがあります。
時合には、朝マズメと夕マズメがあり、
朝マズメは、日の出前のうす暗い時間帯から、日の出1時間くらいのことをいい、
夕マズメは、日の入り1時間前から日の入り後1時間ほどまでのことをいいます。
キスは朝マズメのほうが釣れることが多いので、朝マズメを狙うことをおすすめします。
避けるべきポイントは?
キス釣りで避けるべきポイントは
- 岩やカキ瀬などの障害物が多い場所
- 海藻が多い場所
- 流れが速い場所
- 濁りがあるところを避ける
上記の4つになります。
岩やカキ瀬などの障害物が多い場所
岩やカキ瀬(カキが群生している場所)のような障害物が多いところでは、
障害物に仕掛けが引っかかってしまい仕掛けが切れてしまうことが多くなります。
切れてしまうと、はじめから仕掛けを作り直さなければならないので、時間の無駄が発生してしまいます。
対処法として、岩やカキ瀬がない場所を選んで釣りをするか、根掛かってしまった場所以外に仕掛けを投げてみてください。
基本的には岩やカキ瀬のある場所での釣りを避けることをおすすめします。
海藻の多い場所
海藻が多いところでは、海藻が仕掛けに絡まってしまい、釣りどころではなくなってしまいます。
対処法としては、海藻のないところまで移動するしかありませんので、
すこし釣りをしてみて、仕掛けに海藻が付着する回数が多いなと感じたら海藻がないところまで移動してみましょう。
流れの速い場所
流れの速い場所では、仕掛けが絡まりやすくなるので、投げるたびに仕掛けを直すことになります。
仕掛けが絡まりやすいなと感じたら流れの速い場所かもしれません。
流れの速い場所の対処法としては、
少し重めのオモリを使って仕掛けが流されないようにする。
ラインを少しずつ巻き取り、常に仕掛けを動かし続けて仕掛けが絡まらないようにコントロールする。
上記の2つをすることで流れの速い場所でも釣りをすることができますが、
基本的には流れの速い場所は避けるようにしましょう。
濁りの強い所は避ける
キス釣り最も避けるべきポイントは濁りが強い場所です。
濁りが強いところでは、魚がエサを見つけることが難しくなってしまい、大幅に釣果を下げてしまいます。
濁りの強い場所での釣りは避け、濁りの少ない場所へ移動するのが基本です。
台風接近時や雨の降った後、風の強い日などは濁りが出やすくなるので、
釣り場に着いたら、まず海の様子を見て濁りを具合を確認してみましょう。
濁りが強い場合は移動するか、諦めて帰ることも検討してみてください。
以上4つの場所や状況ではキス釣りに限らず、釣りをすること自体がは難しく、釣りにならないこともあります。
無理に釣りをしようとすると、楽しいはずの釣りがかえってイライラしてしまう結果になりかねませんので、
キス釣りにおいては避けるようにしましょう。
釣るためのコツ
キスを釣るためのコツは次の通りです。
- 投げる場所を変える
- サビく
- 濁りがある場所を避ける
- 潮が変化している時間帯を狙う
それでは解説していきましょう。
投げる場所を変える
釣れているときは同じ場所に仕掛けを投げていても良いのですが、
同じ場所にばかり仕掛けを投げているとそのポイントに魚がいなくなり、釣れなくなってきてしまいます。
アタリが少なくなってきたなと感じたら、違う場所に仕掛けを投げてみてください。
投げるポイントを少し変えるだけでも、魚が釣れることがあります。
投げるポイントを変えてもダメな場合は、思い切って釣り場を変えてみることも検討してみてください。
やることはいたって単純ですが、効果は大きいこともあるので釣れなくなってきたなと感じた際には
ぜひ試してみてください。
サビく
まずはサビくについて説明します。
サビくとは?
投げた仕掛けを海中ので動かし、魚を誘うことをいいます。
魚は動くものに反応する生き物です。
仕掛けを動かして魚の気を引くことで、釣果を上げることができます。
人間も同じで、つい動くものに目がいってしまうことありますよね。
また、着水した場所から仕掛けを移動させることで、広い範囲を探ることもできます。
サビくことで、広い範囲を探りつつ、動きを与えて魚を誘う、キス釣りにはなくてはならないコツなので積極的にサビいてみてください。
濁りがある場所を避ける
濁りのある所ではキスがエサを見つけることが難しくなってしまいます。
魚は嗅覚でもエサを探すといわれていますが、やはり視覚でエサを探すことの方がが多いです。
濁りの発生する原因は、雨や風の強い日、またはその翌日が多い傾向にあります。
台風の接近時の前日なども、海がシケて濁りが発生します。
実際に濁りのある時にキス釣りに行ったことがありますが釣果が悪く、濁りのないときよりも釣れませんでした。
他の魚においても濁りの強い日や場所では釣れないことがあるので、
濁りの強い日や場所は避けるようにしてみてください。
潮が変化している時間帯を狙う
海には満潮や干潮といった潮位の変化があります。
魚は潮の動いている時間帯に釣れることが多いです。
潮が動いているというのは、満潮から干潮、または干潮から満潮へと変化している時間帯のことをいいます。
潮が動いていると魚の動きが活性化され、釣果が期待できるので狙い時です。
反対に、潮が止まっているというのは、干潮または満潮になって潮の動きが止まっていることをいいます。
潮が止まっている間は、魚の活性が下がり何をしても釣れないので休憩や移動などの時間に使っても良いでしょう。
潮の動く時間を確認するには、潮見表やスマホの潮見アプリなどで確認することができるので、
釣りに出かける前や釣りをしている最中に確認しながら釣りをしてみましょう。
あったら便利なアイテム4選
最後に、キス釣りにの際にあったら便利なアイテムにをご紹介します。
持っていくと釣りを楽に楽しく安全にしてくれるので、参考にしてみてください。
フィッシュグリップ
ハサミやトングのような形をした魚をはさんで持つためのアイテムです。
釣れた魚を手で直接触らなくてもいいので、
魚を触るのが苦手な方や手が汚れるのがいやな方におすすめです。
他にも、トゲや毒がある魚が釣れた場合にも安全に持つことができます。
針はずし
キスは口が小さく、針が飲まれてしまうと針を外すのが難しくなかなか外れません。
無理に引っ張るとラインが切れて口の中に針が残った状態になり、忘れてまま調理してしまい
食べるときに針が出てくるなんてことになりかねません。
そんな時に役に立つのが針はずしです。
針はずしを使えば釣った魚の口の大小問わず、針を外すのがかんたんになります。
安全に魚を食べるためにも針はずしを用意しておくと良いでしょう。
竿立て
釣りをしている間ずっと竿を持って釣りをしていると疲れてしまうので、竿立てを持っていくとロッドを置いておくことができます。
仕掛けをセットするときやエサを付けるときなど竿を置きたいときにも使えます。
ロッドを地べたに置くと、ロッドやリールにキズが入ってしまう可能性があります。
釣り具を大事に使いたい方は竿立てを用意しておいたほうが良いかもしれません。
竿立てには、堤防などの平らな場所では万能の三脚タイプと
砂地に刺して一脚タイプの2種類があり、釣り場によって使い分けましょう。
タオル
釣りの必需品といえるのがタオルです。
魚やエサを触った後の汚れを拭きとるのはもちろんのこと
トゲのある魚が釣れた際に、魚にタオルを巻きつけて、
トゲが刺さらないようにすることができます。
釣りに出掛ける際にはタオルを持っていくようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、
- キス釣り初心者におすすめな理由
- どんな釣り方があるの?
- 釣りを始めるために必要な道具は6つ
- 釣れる時期・場所・時間は?
- 避けるべきポイントは?
- 釣るためのコツ
- あったら便利なアイテム4選
について紹介、解説してきました。
ここまで解説してきた内容を参考にして、ぜひキス釣りを始めてみてください。
そして、釣りを好きになってもらえたら幸いです。
釣りを好きになる人が一人でも増えますように。
コメント